日本財団 図書館


VI 海外からの招聘者と行政相談委員の代表との意見交換

 

出席者

1] 海外からの招聘者

・ダニエル・ジャコビー氏 (カナダ・ケベック州オンブズマン) (国際オンブズマン協会事務局長)

2] 行政相談委員 (9人) (担当地区)

・坂本毅平氏 (北九州市八幡区)

・岡崎晃氏 (福岡市早良区)

・岸本正廣氏 (豊前市)

・中村正規氏 (立花町)

・原晶三氏 (田川市)

・江崎紅美子氏 (筑後市)

・小島幸江氏 (前原市)

・堀内みど里氏 (筑紫野市)

・丸山美恵子氏 (福岡市博多区)

3] 総務庁

・堀江正弘氏 (長官官房審議官)

・浅井八郎氏 (九州管区行政監察局長)

4] 社団法人 全国行政相談委員連合協議会

・鎌田理次郎氏 (会長)

 

(意見交換の要旨)

カナダのケベック州から招聘したダニエル・ジャコビー氏と行政相談委員の代表との意見交換会は、浅井九州管区行政監察局長の司会で始まりました。

はじめに、行政相談委員から、相談事案の受付の現状や課題、行政相談制度の周知方法、相談事案の処理の方法等について発表されるとともに、それに関連するカナダの状況について質問が行われ、ジャコビー氏からカナダの状況について説明をされるという形で進行しました。

ジャコビー氏は、日本で行われている「ミニ合同相談」のようなことは行った経験がないが、数人のスタッフを連れて地方へ出張し、苦情や意見を聞くという活動は行っていること、また、広報活動については、テレビやラジオで定期的に毎週1回(5〜10分間)の番組を使って行っており、毎年1回は必ず自分がテレビに出演してオンブズマンの活動について話をしているほか、年次報告書や特別報告書を出版したときなど、様々な機会を捉えて広報を行っている旨説明されました。

また、ジャコビー氏は、国民にオンブズマンのことを知ってもらう、ということに止まらず、国民がオンブズマンをどのように評価しているのかを把握するための調査を行い、調査結果の内容を検討し、改善策として取り上げていくものがあれば、これをまた公表しているとも言われておりました。

さらに、女性の社会活動への参加ということについては、ケベック州のオンブズマン事務所でもご自身が就任された13年前には、女性スタッフは全体の約30パーセントであったが、現在は75パーセントにしたこと、また、最近、女性の副オンブズマンを1人採用するなど、女性の創造性に期待する分野は多いとの考えを示されました。

意見交換の模様は、以下のとおりです。

 

浅井局長:皆さんおそろいでございますので、只今からカナダのケッベク州からおいでのダニエル・ジャコビーさんを囲んで、行政相談委員さんとの意見交換会を開催致したいと思います。私、本日の司会をさせていただきます、九州管区行政監察局長の浅井でございます。よろしくお願い致します。

開会に当たりまして、本日の出席者を簡単にご紹介させていただきます。

まず、行政相談委員さんでございますけれども、私の左隣から、中村委員さん、江崎委員さん、岡崎委員さん、丸山委員さん、原委員さん、堀内委員さん、岸本委員さん、小島委員さん、それから、ジャコビーさん既にご承知ですけれども坂本会長、以上9名でございます。

本日ご出席の委員さんは、すべて福岡県内の委員さんでございます。それで、地域で信望のある民間の有職者ということでございます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION