福岡市長 山崎広太郎
福岡市の市長室長をしております北島でございます。今日は決算特別委員会、福岡市議会開会中でございまして、市長がどうしても来られません。申し訳ありません。その代わり「おまえしっかりあいさつと勉強をしてこい」ということで参っております。どうぞよろしくお願いします。それでは市長のあいさつ文を読ませていただきます。
本日、福岡市に全国からこのように沢山の皆様にお集まりいただき、さらには遠くカナダのケベック州から国際オンブズマン協会事務局長をされておりますダニエル・ジャコビー氏においでいただきまして、心から歓迎の言葉を申し上げます。
今回の「行政苦情救済・オンブズマン福岡フォーラム」は、国内最後の集大成のフォーラムと聞いております。その記念すべきフォーラムが福岡市で開催されることを光栄に思う次第でございます。
さて、21世紀を目の前にいたしまして、社会を取り巻く環境は少子・高齢化、IT化の進展など、さまざまの要因で急速かつ複雑に変化してきており、行政に対する市民ニーズは非常に多様化しております。中でも苦情は行政に関するものから、個人的なレベルに至るものまで、多岐にわたっており、皆さんには大変ご苦労なさっておられることと思います。そういう中で私は行政自らが待ちの姿勢ではなく、積極的に市民社会に入り込み、市民ニーズを吸い上げ、行政課題を的確に把握することにより、行政と市民が一体になった街づくりを推進していくことが必要だと考えております。街づくりの主役は、正に市民一人一人であり、その生活上の不安や不便を取り除くことは、行政の主要な責務であることはいうまでもないことです。
これは手前味噌になりますが、福岡市におきましては、本年4月有識者等で組織する福岡市経営管理委員会から市役所がよりよいサービスをより効率的に提供し、かつ市民から信頼されるための方策についての提言を受け、実践運動を積極的に進めております。この提言の中の柱である行政マーケティング運動及びプロポーザル運動では、市民からの苦情、意見等のトップ(市長とか局長ですが)への直送、意見や苦情等の分析、そのフィードバック手法の確立、苦情や提言など通常の所管区分を超えた全庁経営的な視点からのトップダウンでの解決を図る方策などに取り組んでおります。今日のこのフォーラムに福岡市職員も参加しておりまして、この取り組みの積極的推進に大きなプラスになるものと確信しております。
最後になりましたが、このフォーラムの成功とご参加の皆さんのご活躍を祈念いたしまして、ごあいさつに代えさせていただきます。
どうもありがとうございました。
福岡市長 山崎広太郎