*別表3. 実績報告についてアブロール委員より質問があり、派遣研修費のマイナス項目について、派遣研修とセンター設置調査を同時進行させたためと報告者より説明した。
*監事老月雅彦および同中村史郎から提出された監査報告書を久永委員が代読、本件全員が承認。
第2号議案 1999年事業計画並びに予算案承認の件(別表4〜5)
久永専務委員より提案内容を説明。
*別表4-5. 第4次5ヶ年計画についてアブロール委員より「インドヘの派遣研修が3年達続になっているが、隔年にする」との修正提案、洪委員より「韓国からの招致研修が2002年2名となっているが、2000年1名、2002年1名とする修正提案があり検討事項とされた。
*派遣研修についてアブロール委員より近隣国の指導員を活用する計画はないかとの質問があり、中村会長から、この考えがマレーシア研修センター構想のなかにある。あとの議案審議で触れたいと説明した。
*別表5. 1999年予算収入の部について徐委員より係数相違の指摘があり修正し本件全員承認。
(コーヒーブレイクをはさんで再開)
第3号議案 マレーシア研修センター設置の件
中村会長から下記のとおり提案内容の説明があった。
(1) 当連盟発足以来15年約200名の招致研修を行ったが、推定30万人の喉頭がん患者対策としては焼石に水の状態である。
従来のJICA研修はより高度な技術習得の場として継続し、連盟は別に自助努力によって年間6回、1回15〜20名の中堅指導員を養成する。
(2) この養成事業のためにマレーシアに研修センターを設置したい。
マレーシアは地理的に加盟各国のほぼ中心にあたることとAFLA誕生地で意義深い。
この国は気候温暖で、生活費が安価で、政情も安定して福祉に積極的である。
(3) 必要経費はアジア連盟の基本金を充当するほか、各国の分担を原則としたい。
(4) 情報を集め、計画を検討し、来年、京都で開催する常任委員会で実施の可否を決定する。
(5) 拠点を持つことによってAFLAの事業の継続と向上を計りたい。
さらにアメリカのIAL、ヨーロッパのCEL、アジアのAFLAと提携して世界連盟を実現したい。
この構想推進のためにはAFLAが国連の経済社会理事会との特別協議資格を持つNGOであることが極めて有効に作用すると期待している。
*アブロール委員より次の質間があった。
世界連盟ができた後もAFLAを解散することなく存続させてほしい。
マレーシア研修センター設置後の活動には積極的に医師を加えリハビリの範囲を拡大する方向で検討してほしい。
アジア圏に30万人という喉頭摘出者の推定数は多すぎるのではないか。
中村会長から次のように説明した。
喉頭摘出者はほぼ人口比で一定しているという学説があり、それに従って推測した。以前、李春福委員は中国には約10万人の喉頭障害者がいるといわれたことがある。