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C. ターミナルのキャッシュフロー(基本ケース)

 

例示表4はT18の運営業績を推計したものである。所得税引き前で、オペレータ会社の諸経費は計上していない。これまで議論してきたように、典型的な収入と支出を想定している(これを基本ケースとする)。例示表4は分析期間の全年に渡って黒字のキャッシュフローを実現できる予測となっている。2002年よりターミナル18のリース代は、ターミナルの完成で全体面積が増えることを反映して、相当量の増加をみる(2002年の2月25日時点で)。いったん拡張工事が完成するとMatsonの荷物が取扱開始で追加されるので、収入も同様に増えるが、全体としてはキャッシュフローはわずかに落ちている。2003年には、税引き・諸経費分減額前のキャッシュフローは、リース契約に沿ってリース代の増額が予定されることが響いて、2002年の水準とほぼ同じで推移すると予想できる。ターミナルプロジェクトが完成した後は、毎年コンテナ取扱量は増大し、それでもって収入も増えてキャッシュフローも改善される。

 

例示表4:ターミナルのキャッシュフロー *基本ケース

 

T18運営の想定分析

12月31日に終了する暦年で(単位 千ドル)

 

これらの推定値は脚注に説明しているように港湾運営者によって示された情報、提供された推定値、または確認しあったあるいは同意を得た推定値で構成している。必然的に、これらの想定の元になった推定値の内の幾つかは実現しないし、予期しない事項や状況が生じるかもしれない。それゆえ、実際の結果とこの想定が食い違うことはあり得るし、その違いは大きい(material)かもしれない

 

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(1)所得税引き前、オペレータの諸経費分減額前

 

 

 

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