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●最新の荷役機械システム

 

このパシャ・パンジャンのターミナルでは、ヤードにRC造の柱列を構築し、柱上のガーターをオーバーヘッド・ブリッジ・クレーンがまたぐ形で搬送が実施される。クレーンの中央部に3車線のトラックレーンがあり、その両側にコンテナ列が配置され、最高9段ストックされる。このヤードクレーンは無人で、クレーンにテレビカメラを付け、それをヤードの一角にある中央操縦室の中で、テレビ画面で吊り荷を確認しながら遠隔操作している。通常9段積みともなるとシャッフル手間が大変になるが、下段のコンテナをシャッフルして出さなくて済むように、CITOSによって、個々のコンテナの配置を無駄の無いように場所決めしている。

キークレーンはすべて、シングルトローリのタイプである。これは、PSAの既存の3ターミナルも同様で、過去の報告書に示されていたダブルトローリのタイプは少なくとも現在は使用していないとのことである。(クレーン運転手を2名使う方が無駄であるという。)パシャ・パンジャンのキークレーンはシングルフレームのブームとなっているが、これの軽量性や経済性に関しての情報は知らない。フェーズ1の部分はすべて三菱重工製で、1基当たり8〜900万S$の調達費(約6.4億円)性能はコンテナ18列の能力40tである。また、韓国のメーカーも重機の入札にはよく参入してくるとのこと。

また、導入を計っているコンテナ輸送(キークレーンより存置ヤードまで)のAGV(自動搬送台車)に関しては、まだ実験中の段階でなかなかうまくいっていない。

 

 

 

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