K LINE(シンガポール 船社)
日時:1999年12月9日(木)10:00〜
場所:“K” Line 52/54/56 PECK SEAH STREET, HERITAGE COURT, SINGAPORE 079319
対応者:志賀十良 Managing Director
山内潤毅 Manager Regional Services Division
Mr. EDMUND LEONG S.F. Senior Manager Operations Department
1. PSAが民営化されて変わったところ
民営化前は時間的な面で官僚的な面(規則に従う)もあったが、今は顧客(船社)への対応がフレキシブル、迅速になった。
例えば、トランシップを例にとると、接続する船同志のコネクションタイムとして12時間前、8時間前、4時間前という規則があり、前はそれを過ぎてしまうと「できない」というのが一般的な対応であった。つまり、次の接続便がくるまで詰めなかった。
しかし、最近は、船が同時に着岸したとしても、また、接統すべき船が後に入っても、降ろしてすぐ次の船に積むという、そんな対応をしてくれるようになった。
また、民営化は1997年10月からだが、1994年頃から、客の窓口を1つ(キー・カスタマー・マネジャ)に絞るようになった。それまでは様々な相手(部門)と交渉しなければならなかったが、これで、対応が迅速になり、一貫性もでてきた。そういう民営化への準備をしつつ、97年に民営化を行った。
民営化後のPSA Corp.の役割はカーゴハンドリング、コンテナターミナルの運営、パイロット(PSA Marine)となった。
料金についても、民営化前はタリフに従って固定であったが、民営化後は周辺諸港(マレーシア等)の状況を見ながら、コンペティティブに対応しようとしている。
船社が港湾利用について支払う料金としてPort Dueは従来どうりタリフに従ってMPAに支払うが、その他の料金は船社とPSAのネゴによって決定される。
PSAはプライス・リスト(原則料金、97年10月版入手)を船社側に提示しており、大口利用者とはこれをもとにネゴで料金を決定している(別途、PSAとK-Lineの契約項目資料有り)。
船社とPSAの契約には契約にはターミナル・サービス・アグリーメントとバーチャル・ターミナル・アグリーメントがあり、それぞれの項目の中に、タリフで決まる部分とネゴで決まる部分がある(例えば項目中タグ、パイロットはタリフで決まり、それ以外のインクルーシブル・コントラクトの部分はネゴで決まる)。
2. 使用バースについて
K-Lineが使用するバースは決まっていないが、同一ターミナル内のバースを使用する。
ターミナル内のバースが一杯の場合は、別のターミナルにつける場合もある。この場合も、船社がPSAに支払う料金は同じである。