7. 他港との競争
ロサンゼルス港の貨物は半分はカリフォルニア州の貨物であり、残りはインターモーダルカーゴ(内陸部や東海岸向け)である。
東南アジア発のインターモーダルカーゴについて、近年、スエズ運河を経由し東海岸へいく貨物が増加しており、今後問題となる可能性があり、関心を持って見ている。
8. バースの専用利用について
バースの使用については、リース契約時にプレファレンシャリーユースのみを設定しており、ポート・オーソリティが2次使用権、3次使用権(セコンドリーユース、サードユース)を保持している。あるバースがあいている場合は、ポート・オーソリティがこれらの権利を発動して、他の船社に使用させることが出来る。
(しかし、船社へのヒアリングでは、これらの使用権はあくまでもバースの使用権であり、ヤード内施設は含まれていない。よって、2次使用権の行使で接岸しても、コンテナの蔵置場等を別途確保する必要があり、コンテナ船の利用は実際は不可能に近いと考えられる)
9. その他
・環境問題に関連して、ロサンゼルス港では、港内の生態系を保護するためバラストウォーターの排出を禁止している。
・マスタープランは基本的には5年ごとに見直すことになっている。現在の計画は1980年に立てられたものであり、現在改訂作業中である。