EVERGREEN AMERICA CORPORATION(ロサンゼルス 船社)
日時:1999年10月18日(月)14:30〜
場所:260W, 5TH ST. -3RD FLOOR, SAN PEDRO, CA 90731 U.S.A.
対応者:Mr. THOMAS C. CHEN EXECUTIVE VICE PRESIDENT
Mr. ROBERT D. KLEIST CORPORATE ADVISOR
1. ターミナルの概要
・岸壁は3,000ft
・ポート・オーソリティが岸壁、用地造成、舗装、フェンス、事務所、ゲート等を整備し、エバーグリーンが32年契約で借り受けている。
・ターミナルオペレーターはマリーン・ターミナルであるが、ターミナル操業の責任はエバーグリーンが持つ。
・750千TEU/年の取扱能力
・リース料1,800万ドル/年。コンテナ1個当たりいくらで契約する。年間最低保証は300千個。これを超えると、超えた分の料金の25〜最高50%の料金を支払う。(レベニューシェアリング方式)。(参考:労務費4,000〜5,000万ドル/年)
・5便/週の船が着いており、これ以上利用可能なスペースがない。コンテナ船の係留時間は24〜48時間。
・ロサンゼルス港、ロングビーチ港におけるシェアは10〜11.5%程度で、輸入で1位、輸出で1位〜3位である。
2. オペレーション
・トラックの回転を上げることが必要。ゲートインからゲートアウトまで30〜35分。
・1998年で730千TEU (430千Box)を取り扱った。
・船舶、ヤード内 24時間
・ゲート
通常 8:00〜17:00(2,000台以上の処理能力)
ナイトゲート (17:00以降、料金は5割増)
フートゲート 2:00〜4:00
・コンテナ料金は平均して160〜200ドル/個程度
・輸入コンテナの取扱はシャーシ方式
・輸出コンテナの取扱はトランステナー方式
3. コンテナターミナルの選択
・1社で十分な量が扱えれば専用
・そうでなければコモンターミナル利用(オークランド、サンフランシスコ)
・どちらが経済的かで決定する。
4. バースの利用について
バースの利用については、空いているときならば、ポート・オーソリティがセカンドリーユースとして他社の使用を認められるが、あくまでもバースだけであり、コンテナの蔵置については、その船社が独自に場所を確保しなくてはならないため、コンテナ取扱の面では実用的でない。
5. ロサンゼルス港を選択した理由
25年前に南カリフォルニアでオペレーションをはじめるに際して、チェアマンとポート・オーソリティに人脈があった。加えて料金、設備、能力等を考慮し、ロサンゼルス港に決定した。
通常、船社が港を選択する基準は、設備、コスト、効率性、荷主に対する利便性である(米国の場合はオンドックレール)。日本の港湾の場合、効率性は1番だが、コストも世界1だ。