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他の20のターミナルについては民間会社に長期に完全リースしており、整備、管理、運営を任せている。

デルタポート(バンクーバー港の南西約50?qにあるコンテナターミナル)は特殊な例である。もともとは石炭積出港として整備されたが、船舶の大型化に対応するため、7年前からコンテナターミナルの整備をはじめた。VPAがターミナルを所有し、他の民間3社がパートナーとなって建設された。建設に関してのトータルの投資額は224百万カナダドルである。

 

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7. コンテナターミナルのリース

20年の長期リースであり、延長については、リース中の経営状況等が考慮される。

リース先の選定については、プロポーザル方式(競争入札方式)をとっている。

リース契約の中には、ターミナルの取り扱い貨物、施設整備等細かく規定されており、ポート・オーソリティはそれらが契約どおり執行されているかをモニターしている。

ターミナルは24時間運営されており、休日はレイバーデイ、クリスマス、元日の3日間である。

 

8. サービス体制

ポート・オーソリティは綱取り等は行っていない。すべて民間が行っている。パイロットはBritish Coast Pilotage Authority(MOT)が行っている。

また、バンクーバー港には船社専用ターミナルはなく、船社が各ターミナルオペレーターと契約して利用している。船社からは要請はあるが、バンクーバー港にはスペースがないため許可されていない。

バンクーバ港には港湾利用税や浚渫税はない。

コンテナ1個あたりの料金は180ドル程度ではないか。

 

 

 

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