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・ヒアリング議事録

 

VANCOUVER PORT AUTHORITY(バンクーバー 港湾管理者)

 

日時:1999年10月12日(火)10:00〜

場所:1900 Granville Square, 200 Granville Street, Vancouver, B.C.V6C 2P9 Canada

対応者:Mr. PHILIP POON Manager, Trade Development (Far East)

 

1. 新海事法(1999年3月)について

新海事法(New Canada Marine Act)により、Vancouver Port CorporationからVancouver Port Authorityに変わった。

以前、すべての決定権は連邦政府が持っていたが、変更後は権限が強化された。ボードも連邦政府や州政府、バンクーバ市等からの4人のほか、バンクーバー港の実情を知る産業界から5人(任期は1年から3年)が加わった。

これまでは予算の要求、執行等28のプロセスを経なければならなかったが、今は毎月のボードの月例会議で決定され、対応が迅速になった。また、250百万カナダドルまでの独自の資金調達が可能となった。

 

2. 組織

職員数130名

 

3. 取扱貨物

取扱貨物の中心はバルクカーゴ(石炭中心)であり、85%(98年)を占めた。

コンテナ貨物については伸びが目覚しく、98年は84万TEU(前年比16%増)であり、99年は百万TEUとなると予想している。

 

4. 資金調達

港湾の整備・運営については政府からの援助はない。かつ、Grant-in リアウ(税金のようなもの)を連邦政府に30百万カナダドル/年を支払っている。

収入は船社からのものとリース料である。その他、市中から調達している。Federal Argentであるが、借り入れに関して何ら利点はなく、他の民間会社の場合と同じである。

公共機関ではあるが収益は上げてよい。しかし収益は、施設のメンテナンスや拡張に再投資する。

 

5. 連邦政府の関与について

計画や整備について、連邦政府の関与はなく、ポート・オーソリティで独自に計画を立て、連邦政府に報告するだけである。

 

6. ターミナルの運営について

バンクーバー港の26のターミナルのうち、埋立で整備した6つのターミナル(コンテナターミナル3、旅客ターミナル2、ブレークバルクターミナル1)はポート・オーソリティが直接管理しており、ハーバーマスター・デパートメントが操業をモニターしている。

 

 

 

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