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(急速な時代の変化に対応した施策の展開)

経済・社会構造の変化や技術の進歩は急であり、また、国民の価値観も着実に変化している。時代は従来以上の速度でダイナミックに変貌すると考えられる。そうした場合にあっても、港湾が新たな時代に適宜適切に対応していくことが必要である。

例えば、海外資本の進出などグローバル化の新たな展開、電子商取引の拡大などによる経済構造の変化に対して、情報技術の革新や船舶の高速化など技術の進歩を活かしつつ、港湾施設の配置の効率化や多様な産業導入による地域活力の向上を図るなど時代の変化に遅れない速やかな施策展開が重要である。

また、環境や文化的なものに対する意識の層の高まりなどの国民の価値観の変化に対し、歴史的遺産の活用、循環型経済・社会の構築への貢献等に資する施策が国民の理解と協力のもと展開されることが求められよう。

このような中で、港湾の行政を進めるにあたっては、上記のように時代とともに変化する要請を常に迅速に把握し、柔軟に対応していくことが重要である。そのためには、港湾を取り巻く状況や要請の変化についての多角的な点検を定期的に行い、行政への反映を検討していくことが必要である。

 

(国民への分かりやすい施策の提示)

港湾は国民の暮らしと深く関係しているにもかかわらず、日常の視野から遠いという性格を有していることを念頭に、努めて国民の前に港湾の施策を分かりやすく提示していくことが重要である。

 

 

 

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