実際この結果は詳細解析の結果とも一致するが、これはまれなケースであり、実際は衝突の際はある角度を持ってぶつかることが多く、また、真横からぶつかった場合でも被衝突船が前進速度を持っているため、このような扁平なバルバスバウを持ったコンテナ船の船首は折れ曲がり、接触面積が増えることによって船側の貫入量はそれほど大きくならないことが予想される。

　

図22　コンテナ船の衝突時の崩壊量と反力

　

参考文献

1)　Minorsky, V.U., An Analysis of Ship Collisions with Reference to Protection of Nuclear Power Plants, Journal of Ship Research, Oct., (1959), pp 1-4

2)　大坪英臣、鈴木克幸「衝突による船首の圧壊挙動の研究(第1報)簡易計算式の導出とその実証」　日本造船学会論文集　第176号 (1994) pp 301-308

3)　Wang, G., Suzuki, K. and Ohtsubo, H., "The Crushing Mechanics of Bow Structure in Head-on Collision: A Simple Calculation Formula", J. SNAJ, Vol. 177 (1995) p. 357-363

4)　大坪英臣、鈴木克幸、米里直樹、石坂智成「衝突による船側の崩壊挙動の研究」日本造船学会論文集　第178号 (1995) pp 421-427

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