図10　船側の崩壊モード

図11　試解析船の崩壊モード

　

ただし、δは貫入量、a, bはStretching領域の大きさで、tは板厚、σ₀は塑性流れ応力(降伏応力と破断応力の平均にとる)である。このうち、aは船首の形状により幾何学的に決定される。一方bは全体の反力を最小化するように決まる。また、船側はひずみが破断ひずみに達した段階で破断し耐力を失うものとする。破断ひずみは変形領域の平均的な塑性ひずみとして近似的に以下のように書くことができる。破断後は、外板の反力はゼロになるものと仮定する。なお、外板のひずみは以下の式で表すことができる。

これらの反力の総和を取れば、船側の貫入量と反力の関係を求めることができる。ただし、この計算にはbを最小化するというプロセスが必要であるが、これを手計算で行うことは容易ではない。そこで、a=bを仮定することにより船側外板の反力と、水平桁の反力の総和 を求め、反力の総和 を以下の式に基づき修正する。

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