一方、流出油の燃焼持続時間については2.2.5で検討されており、最も緩やかに漏洩する条件の場合、42,400m3の流出量では25.7時間かかって流出する。同じく、29,350m3では約18時間、21,200m3では約13時間となる。漏洩速度が遅い場合は海面に流出した油が燃え尽きてしまうことが考えられるが、流出が持続している間に再着火する可能性もあるので海面火災が続くとの保守的な仮定をおく。しかし、もともと油流出量が21,200m3以下の場合は、燃焼持続時間は15時間を越えないので、このケースでは輸送容器の健全性は保たれるため検討対象外とする。従って、燃焼持続時間が15時間を超える、図14で◎印を付したケースに関し確率論的評価を行う。