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今ではキオスクを2軒に増やし店員を雇い、利益を上げ始めました。こうなると、もう立派な経営者です。中古の日本車や、息子のためにパソコンも買い、25型のテレビとビデオもあります。しかし、ひとつ残念がっていたことは、2年前に家が泥棒に荒らされ、貴金属類や電化製品を盗まれたことです。平等が美徳の共産主義思考から抜け出せない者でしょうか、成功者をねたむ気質がロシア人にはまだある様です。

 

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(ウラジオストク駅とシベリア鉄道「ロシア号」)

 

【ロシア人はスキーが好き】

ウラジオストクから、250キロ離れたアルセニエフという町にスキー場があるということで、領事館の方に同行して、ロシアでのスキー体験と相成りました。ロシアの田舎道に不安は、ありましたが、意外に良い道で、片道4時間ぐらいで到着しました。

ゲレンデは、1,000メートル以上の距離がある直線の1本コースで、上級者には物足りないかもしれません。問題なのは、リフトが無く、その代わりにワイヤーロープだけが回っていて、それにT字型の金具を引っ掛け、股に挾んでその力で滑りながらゲレンデを登っていく方式です。初心者の私は、金具がはずれたり、前につんのめって転んだりで、散々な目に遭ってしまいました。

また、ロシア人のことだから、スキーをする服装も毛皮の帽子に革ジャンだろうと、想像していたのですが、意外にも皆ちゃんとカラフルなスキーウエアーとスキー帽を着ていて裕福なロシア人も多くなったと感心しました。

 

 

 

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