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韓国訪問記

 

韓国語語学研修基礎課程

水戸雄司

 

去る5月27日から6月1日までの間、私達韓国語学研修基礎課程研修生10名は、巡視船みうら国際航海に同乗して韓国へ訪問して来ました。

韓国語の習得として組み込まれたこの訪問は、まだ語学研修を始めてから、1ヶ月足らずの私達にとって大いに期待および不安の交錯する中でのものでありましたが、韓国海洋警察庁や韓国海洋大学校等の施設の見学を通じ、また、市内見学を通じて直接韓国文化に触れることが出来たということは、今後の韓国語習得をするに当たりモチベーションを確立するという観点から多大な影響を与えてくれたということは、言うまでもないことであると思います。

かく言う私も、保大在学中に韓国にて約2週間程ホームステイをしながら韓国語の習得および市内見学を行ったことや、また、個人的にも韓国旅行もしたことがあり、韓国という国とは比較的身近な存在でした。

しかし、今の訪問においても、新しい「韓国」を発見できたことは、更なる収穫だったと思いました。

さて、今回COMPASSの寄稿に当たり、いかなる事を書こうかと考えては見るものの、韓国という国は歴代の韓国語語学研修修了生は基より一部の熱狂的支持者によって広く紹介されているということから鑑みても、いまさら各海上保安関連施設の紹介をしてみても、過去の記事の焼き増し的存在になってしまうことが否めませんので、今回は、私の体験談を徒然なるままに書いていくことにしたいと思います。

 

1. イヌナベヲツツク

韓国の伝統料理?に知る人ぞ知る「犬鍋」というものがあります。韓国ではこれを「補身湯」と書きポーシンタンと呼びます。

これは、呼んで字のとおり夏場の滋養強壮の食べ物として一部の韓国人から支持されているという話ですが、私が会った事のある韓国人は、誰一人として「自分は食べない。しかし食べる人は良く食べる」と皆同じ事を申しておりました。

 

 

 

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