日本財団 図書館


5. 最後に乙日課

明日は出港するという30日(日)、自由外出がありました。「果たしてあの程度の韓国語で、コミュニケーションが取れただろうか?一人で市内に出かけて大丈夫だろうか?」という私の心配をよそに、研修生達は、レセプションやみうら船内公開の時にできた、主に海洋大学校学生の友人と釜山市内へ三々五々繰り出していきました。

中には、海洋大学校美人学生と一緒に繰り出した強者の男子研修生もおりました。後でその様子を聞いてみると、かなりの量を会話した様子で、研修生達にとっては、かなりの研修効果があったようです。やはり外国語の番良い勉強の方法は外国に行くこと、そして外国の友達(できるだけなら異性の友達)を作ることだと強く感じました。

また、保安学校の学生やみうら乗組員の方々も、韓国に良い印象を持ち、また韓国の友達もできた様子で、このような草の根の交流が将来の日韓関係に有効であると感じました。

私も、遅ればせながら釜山市内に出かけました。釜山市内は、不景気と言いつつも活気があり、また以前にまして明るくなっており、あか抜けた都会の感じがありました。

 

6. 終わりに

今回、国際航海を企画し、我々教官と研修生が乗船できる機会を作って頂いた本庁国際課と教育訓練課、いろいろと世話を焼き最後まで親切にしていただいた海上保安学校及びみうら乗組員の方々、臨時乗船された方々には、本当にお世話になりました。

また、臨時乗船された韓国語研修修了生の敦賀海上保安部の樋口官、香住海上保安署こまゆきの山下官には、韓国語関係の仕事を手伝っていただいたばかりか、研修生の指導まで手伝っていただいて、何と言ってお礼をすればいいかわかりません。

また、海洋大学校教職員の方々、赤津領事を初め在釜山日本国総領事館の方々には、お忙しい中お世話を頂き、大変有り難うございました。この場をお借りして、皆様にお礼の言葉を述べさせていただきます。

私達教官2名と研修生10名は、6月1日元気に帰校し、早速翌日から授業を始めました。今回韓国に行かせて頂いて、私個人も大きな力を得られたのみならず、研修生達も「絶対韓国語を物にしてみせる。」と意気込んでおり、授業を受ける時の目が以前にも増して輝いております。研修も順調に進んでおりますので、皆様平成11年度韓国語研修生の実力にご期待ください。このような機会が今後も韓国に限らず継続すれば、当庁の国際捜査官の能力が高まるのみならず、日本と諸外国との協力関係がスムーズになり、今後の当庁の発展に大きく寄与するものと確信いたします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION