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一言で「協力」といっても、協力協定の締結(ロシアは国境の警備に関連して近隣25か国との間で協定を締結済み、とのこと)というようなパートナーシップを確立するものから、業務に必要な情報の交換のような実際的なもの、あるいは巡視船の相互訪問や合同訓練の実施といったものまで、様々な分野・方法があることから、当庁としては周囲の声にいたずらに惑わされることなく、両国の海上における警備当局にとって、本当に協力することが有益かつ必要な分野・方法で協力していくことが必要である、と思えてならないところであります。

なお、蛇足になるかもしれませんが、今回の協議においてはプレス発表の内容等について、ロシア側との調整を現場一発で行ったため、現場にてプレス資料等を作成する必要がありましたが、この際に、私が個人的に持参したラップトップ型のパソコン及び小型のプリンターが威力を発揮しました(この他、電子メールによる東京との文書・写真の交換にも重宝しました。ロシアでも、プロバイダによるかもしれませんが、国際ローミング・サービスの利用できるアクセスポイントが、思いの外、多く存在し、それほど不便はありませんでした)。今後の海外出張には、このような装備は必須と考えられるところ、厳しい予算情勢ではありますが、導入に鋭意努力すべき、とあらためて再認識したところです(もっとも、当課はFAXやプリンターのトナーカートリッジの購入も心細い状況にあり、かかる装備の導入は夢また夢ですが……)。

 

 

 

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