一見簡単なことのように思われるが、長官自らが実践してくれたおかげで、更に韓国側との距離は縮まったことは間違いない。
日本人にとって、韓国人が日本語を話しても特段珍しいこととは思わない傾向が強いが、韓国人にとって自ら韓国語を交えながら話され、更には韓国語の唄までマスターされていた長官を見られて、どんなに身近に感じたことだろうと思う。
当然長官が実践されたことによって、先方の庁長も時折日本語を交え会話され、この時初めて、心から今回の開催の意義が見えたような気がした。
4. 最後に
担当者として、全てにおいて満足している訳ではなく、一緒に出張された皆さんには、調整不足等から大変ご迷惑をお掛けしたことが多々あったと思うが、長官の初めての訪韓にご一緒できたことは、私にとって大変想い出深いものとなり、勉強になった。
また、私自身今回のおかげで、海洋警察庁の担当官とはこれまで以上の信頼関係を築くことが出来たと考えている。
次回は、来年秋頃に東京において開催される予定であるが、今回の反省点等を十分に活かし、韓国側が十分に満足して貰えるような協議にしたいと今から考えている次第である。
私事であるが、本庁に勤務してから、一層韓国という国に興味が深まり、現在民間の韓国語教室に通い、語学のみならず、歴史や国内状況等について勉強しており、今回の訪韓で自分に足りなかった部分を補えればと考えている。
今回の協議で合意に至った「救難・防災共同訓練」が10月に開催される予定で現在調整中で、二度と同じ反省を繰り返すことなく、満足いくように頑張っていきたい。
最後になるが、今回勉強させられた「心で接する」ということを何事にも忘れずに、業務に励みたい。