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(4) フェリー輸送等との連携

神戸港には四国方面等からのフェリー等の海上輸送手段が頻度高く就航している。これらフェリーを介した東北、北海道方面などへの青果物の出荷なども今後、展開が考えられる。

また、海外との24時間化空港に踏み切っている千歳空港と神戸空港が深夜便で結ばれることにより、夜間のうちに神戸空港を経て西日本への配送が可能となる。

四国から東北、北海道への航空便は頻度が少なく、従ってこれら地域から東北、北海道に出荷するため、神戸空港を利用することにより迅速な輸送を実施する。

提案例 ・四国農水産物→神戸港・神戸空港→仙台、千歳空港

・海外→千歳空港→神戸空港→西日本各地(深夜便)

 

(5) マルチモード利用型産業拠点の整備

1企業、1事業所が製品、部品により海上輸送や航空輸送を使い分けている事例が、パソコン、家電、アパレル等で見られる。また、初期の価値が高い際には航空輸送、汎用製品になるに従い海上輸送利用等、製品のライフスタイルによる多モードの利用がみられる。

これら企業、事業所が立地するため、マルチモード利用の利便性の高い拠点整備を図る。

神戸港、神戸空港、K-ACTへのアクセス利便性の高い場所へのマルチモード利用可能な産業の立地を促進させる。

・ポートアイランドII期地区等への企業、事業所立地用地の提供

(プロジェクト内容)

1]神戸空港をも含む保税制度活用エリアの設置

当該地域への立地インセンティブ及び、企業の活動効率性を確保するため、神戸港、神戸空港を含む保税制度をエリアとして活用できる地域化を図る。具体的には保税倉庫間等の輸送手続きの簡素化地域、さらに長期的には海外のフリートレードゾーン的な地域整備を検討する。これは、マルチモード利用企業の多くは国際調達企業であるため、総合保税化の意義は高い。また、これら地域とエンタープライズゾーン化をも図ることにより、一層、指定地域内企業の事業メリットの拡大が図られ立地インセンティブが高まるものと考えられる。

 

 

 

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