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(3) JR貨物輸送との連携

現在、JR貨物駅として神戸港駅があるがこの駅は引き込み線上にあるため限られた本数で利用利便性が低く、従来、国際海上貨物の利用は限定的であった。

今後、JR貨物では本線に位置する鷹取駅への移転構想を有している。

そのため、移転後、JR貨物輸送と連携した国際海上貨物の利用の可能性は拡大するものと考えられる。

・本線駅を利用することより、一日数十本の貨物列車の利用が可能となる。

・従って、以下のような利用が考えられる。

・神戸港から西日本各地、北陸・東北方面への鉄道貨物輸送

(ただし、距離として600km以上)

・本船寄港コスト削減のための大阪港、名古屋港等での取扱貨物の代替輸送

本船が寄港するには貨物量の少ないその他港湾に対して、神戸港で一括で降ろし、その他港湾に鉄道貨物輸送を行う。

(プロジェクト内容)

1]鉄道駅の移転プロジェクト

想定されている鷹取駅は本線上に位置し、利用可能な貨物列車本数は格段に多い。しかも、神戸港から比較的近距離にあるため、神戸港駅と同等の地理的利便性が確保されている。したがって、今後、構想が具体化した場合、積極的に海上コンテナが利用できるシステムを構築していく。

主体:(株)JR貨物

2]鉄道輸送と地域物流システムとのネットワーク化プロジェクト

JR貨物では独自に貨物情報ネットワークシステム(フレンズ)を有している。これは、日本通運システム、全国通運事業共同組合連合会のシステムとは接続しているもののその他システムとは接続していない。したがって、当該地域の地域物流基盤情報システム、港湾・空港情報システムと接続させることにより、タイムリーな輸送と的確な情報交換が可能となる。

主体:(株)JR貨物、地域物流情報コーディネーター等

 

(参考:JR貨物の貨物情報ネットワークシステム)

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