(4) 3モード物流拠点機能の一体化・連坦化
大阪ベイエリアにはハブ機能を展開しつつある関西国際空港に加え、従来関西の国内の窓口として位置づいてきた大阪国際空港や、平成17年度に神戸空港が整備されれば、当該地域は空港機能が充実した地域になる。また、港湾ではわが国の拠点港である神戸港、大阪港等がある。このように、物流拠点としての国際・国際空港、国内港湾が存在する状況にある。
一方、海外の海上、航空ハブ拠点をみると、十分なハードとそれに対応するネットワークの強化が進められている。
このため、当該地域では今後、空港、港湾を介した物流機能の強化を図る上では、当該地域に存在する3モードの物流拠点の機能を相互に補完させることにより、一体化、連坦化させ、ハブ機能を高めることが重要である。
・物流拠点として国際・国内空港、国内港湾が存在
・海外のハブ拠点に比べ単体では機能が不十分
→それぞれの港湾、空港の特徴を活かした一体化、連担化
(5) 環境に対応した物流システムの構築
今後、家電のリサイクル法等の完全実施に伴い、リサイクル物流などの3R(リサイクル、リユース、リデュース)物流の重要性が増すものと考えられる。家電メーカーにおいて一部、3R対応の物流拠点整備の動きが顕在化してきている。
これら物流の特徴として低コストでの処理が求められ、海上輸送などが適していると言われている。
このような中で、当該ベイエリアのように家電等のメーカーが多数存在する臨海部などでこれら対応拠点の必要性も今後高まっていくと言える。
・現時点でのリサイクル物流などへの未対応
・リユース等、産業の臨海部立地の動き
・今後、高まる3R物流ニーズ
→3R物流に適した環境の創造