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4) 事例からみた示唆

 

(1) シー&エアについて

○多モードの接続性について

わが国での事例の特殊性、また海外での取扱貨物量の減少傾向から、わが国で大きく展開する可能性は低いものと考えられる。

ただし、島嶼部の生鮮貨物の空港を経由した都市部出荷等の小型シーアンドエア等は考えられる。

○多モードの選択性について

わが国の製品においても多モードの選択性を活用した物流のパターンがみられることから、荷主企業、物流業にとってニーズがある物流システムと言える。

さらに、その物流システムが立地要因につながるかどうかは、他の要因である立地コスト、空港・港湾のネットワーク条件との勘案が必要となってくる。

 

図3-3 エア輸送利用時の構造

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出所)宮下(神戸大学)を参考に作成

 

(2) 3PL事業の展開について

米国では3PL事業が本格化する傾向にあり、今後、わが国においても物流高度化の流れにより、3PL事業が層展開していくことが予想される。現在、既に大手物流業が3PLを実施していることからも明らかである。

その際、米国でみられるように、決して事業規模や輸送手段を有することが事業に優位であるのではなく、物流ノウハウの強みの発揮が重要な経営資源となっている。

 

図3-4 米国における多様な3PL事業への参画

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