7) Menlo Logistics
(1) 企業概要
・カリフォルニア
・1990年設立。
・2500人(親会社を含めると4000人)
・売上高5.9億ドル(親会社全体では約49億ドル)
(2) 商品、サービスの内容
・運送手配
・輸送機関、輸送業者決定支援
・保管、在庫管理(ベンダー管理を含める)。
・顧客の物流効率化コンサルティング
(3) 経営・事業運営の仕組み
・CNFトランスポート(運輸会社)の100%子会社。分社化したのは、顧客に対して特定の運輸会社の資産を利用することに拘束されることなく、最適の物流サービスを提供するということを明確にアピールするためである。現状での輸送機関別シェアをみるとCNFは10%未満である。
・倉庫施設を所有する。
・全米50州及び国際輸送(北米、ラテンアメリカ、太平洋地域、ヨーロッパ)を展開。
(4) 情報通信技術の活用状況
・物流管理(在庫管理、入出庫、貨物トレース、B/L)。在庫管理情報については、関連主体間(顧客、サプライヤー)からアクセスできるようになっている。
・商流管理(料金請求、パーチェイスオーダー等)
(5) 成功要因
・CNFグループの一員であり、企業グループとしての経営安定性が大きい。CNFグループとともに、EDI導入を先導してきた。
(6) 日本の市場について
・日本市場は非常にチャレンジングであり、日本進出も考えている。日本企業からの提携プロポーザルもきている。重要なことは、メンロの管理方式により日本のパートナーが物流を実施してくれることである。(デュプリケーション)
・パートナーに求めることは、マルチファンクショナル(あらゆる物流ニーズに対応できること)、ワイドネットワーク(全国配送に対応)、カスタマーユーセッジ(顧客のニーズにきめ細かに対応)である。
・現在、国際輸送では、EDIFACTを利用。メンロ側ではトランスレータを利用している。国内輸送ではアンシーを利用している。(国際情報はアンシーに変換する)
・国際輸送の一括管理は、顧客側からの強いニーズがある。