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図-6.9 T-Nでみた生成・消失量(P)の構成要素(半日)

 

消失要素のうち、生物による取り込み量は合計948kgと大きく、潟湖内の消失量(P)とほぼ同程度となった。なかでも付着藻類とアサリによる取り込みが大きく、アマモとアナアオサの取り込み量はこれに比べて小さかった。ただし、付着藻類の取り込み量は、底泥表面から1cmまでが光合成を行っていると仮定して算出しているため、実際にはこれよりも小さい可能性がある。また、アサリの取り込み量についても、排出された糞の再懸濁や一度ろ過した水を再びろ過することなどは考慮していないため、実際の取り込み量はこの値より小さいことが考えられる。

底泥からの巻き上げ(生成要素)および水中からの沈降(消失要素)の値は、本調査の結果からは明らかではないが、松川浦は水深が浅いため、潮汐に伴う水の移動によって干潮時には巻き上げ、満潮時には巻き上がった物質の沈降が大きいものと考えられる。ただし、半日の間に巻き上がる量と沈降する量が同程度であると仮定すると、両者は相殺されるため、松川浦の物質収支においては生物の取り込みが大きく寄与していると推定される。

 

 

 

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