6.5 漁獲による物質の取り上げ量
松川浦から漁獲されるアサリ、アナアオサ、ヒトエグサについて、平成6〜10年の漁獲量およびそれぞれのC、N、Pの含有率等から、漁獲によって潟湖内からの取り上げられるCNP量を算出した。なお、CNP比は、アナアオサとヒトエグサについては本調査結果を、アサリについては昨年度の調査結果の値を用いた(表-6.13)。
漁獲によって1年間に潟湖内から取り上げられる物質の量を表-6.14に示す。取り上げ量はヒトエグサによるものが多く、Cでは53,391kg、Nでは3,629kgであった。アサリ、アナアオサ、ヒトエグサの合計でみると、Cでは56,881kg、Nでは4,197kgが取り上げられると計算された。
7、8月の漁獲量から2ヶ月間および夏季1日当たりの物質の取り上げ量を算出し、夏季の物質取り上げ量を検討した(表-6.15)。夏季の取り上げ量はアサリによるものが多く、2ヶ月間の取り上げ量がCで758kg、Nで188kgであった。アサリとアナアオサの合計はCで1,210kg、Nで230kgであった。
以上のアサリ、アナアオサの漁獲による窒素取り上げ量を、宇多川と小泉川からの流入負荷量と比較した。これらの河川からの負荷量は窒素量で110kg/12.5hr(表-6.9)であり、これを2ヶ月(62日)当たりに換算すると約13tとなる。一方、夏季2ヶ月間の漁獲量は、窒素量でアサリは188kg、アナアオサは43kgであり、それぞれ負荷量の1.4%、0.3%であるため、夏季の漁獲による窒素の取り上げ量は、河川からの負荷量の約2%と推定された。