リンについてみると、T-Pはいずれの調査時にも潟湖の奥部へ行くほど高い傾向にあり、値は干潮時のSt.7で15.5μg/Lと最PO4-Pの値は、調査開始時と満潮時には潟湖の奥部ほど高く、外側で低い傾向がみられた。干潮時には潟湖の中央部(St.4、5)や水道部〜外側(St.9、10)などで高く、奥部のSt.7と外側のSt.11で低かった。
炭素についてみると、POCは調査開始時と満潮時には0.26〜0.64mg/Lの範囲であり、水平的な差はみられなかった。干潮時には水道部から潟湖内にかけて高くなる傾向がみられ、St.7で2.60mg/Lと最も高かった。
クロロフィルaについてみると、調査開始時には湖内の中央〜北部の地点で若干低い傾向があり、干潮時には奥部で高く、St.7で12.61μg/Lと最も高かった。満潮時には湖内中央部で値が若干低かった。
潟湖内の経時変化についてみると、T-Nは、St.2、5、6で調査開始から満潮時にかけて減少する傾向にあり、その傾向は調査開始時に最も値の高かったSt.2(462μg/L)で最も顕著であった。その他の調査地点は干潮時の値が高かった。PONは、St.7で干潮時にやや高く、St.6で満潮時に高かった他は一様に低い値であった。NH4-Nについてみると、St.2は干潮時に高い値であったが、その他の地点は干潮時に低い傾向がみられ、特に奥部のSt.7で値が低かった(3.1μg/L)。NO3-NとNO2-Nの値についてみると、調査地点2ではNO3-Nは減少傾向、NO2-Nは増加傾向を示したが、その他の地点では干潮時に減少する傾向にあり、その傾向はSt.7で顕著であった。また、DINの変化はNO3-Nとほぼ同様であった。T-Pはどの地点も干潮時に高い傾向を示し、特にSt.7の値PO4-Pについてみると、全般的に干潮時に高くなる傾向がみられたが、奥部の地点は若干異なっており、St.6では調査開始から満潮時にかけて上昇傾向を、St.7では他の地点と逆に干潮時に低下する傾向を示した。POCの変化はT-Pと同様に、どの地点も干潮時に高い傾向を示し、特にSt.7の値が高かった。またクロロフィルaの値は、St.7で干潮時に高く、その他の地点ではほとんど変化がなかった。