4. 調査結果
4.1 夏季調査
1) 水質調査
(1) 潟湖内・水道部から外側
1] 水質調査
潟湖内と水道部〜外側の水質の水平分布を図-4.1、経時変化を図-4.2〜4に示す。表層水温の水平分布をみると、調査開始時は潟湖の奥部(南部)ほど高く、潟湖入口から外側にかけて低い傾向にあった。干潮時は潟湖外側のSt.11で比較的低い値であったが、その他の地点は値が高く、特にSt.1と3では26℃以上であった。満潮時には潟湖の奥部のSt.7で25.68℃と高かったほかは、比較的低く19.49〜21.18℃の範囲であった。
表層の塩分についてみると、調査開始時には潟湖北部のSt.2と水道部のSt.9でそれぞれ23.27、25.11と低く、河川水がこれらの地点を通って潟湖外に流出していることを示していた。この他では潟湖奥部のSt.4〜7で28.86〜30.94と比較的低かった。干潮時は潟湖北部のSt.2で低く(28.58)、外側のSt.11で高い値(32.33)であったほかは30.50〜31.50の範囲であった。満潮時には奥部St.7で30.98と、その他の地点と比べやや低い値であった。
表層のDOについてみると、調査開始時には5.06〜5.82mg/Lの範囲で地点間の差はみられなかった。干潮時には潟湖内の調査地点で高い傾向にあり、特に潟湖北部のSt.1と3で8mg/L以上であった。満潮時には奥部のSt.7で比較的高く6.94mg/Lであったほかは調査開始時と同様に地点間の差は小さかった。
窒素についてみると、T-Nは調査開始時に潟湖北部のSt.2と水道部のSt.9で462、527μg/Lと高く、北部のSt.1、水道部のSt.8、外側のSt.10、11で169〜221μg/Lと低い値であった。干潮時は潟湖北部のSt.2、外側のSt.10で379、374μg/Lと高く、外側のSt.11が219μg/Lで最も低かった。満潮時は170〜230μg/Lの範囲であり、潟湖の奥部で高い傾向にあった。PONは、調査開始時には0.04〜0.07mg/Lの範囲で水平的に差はみられなかった。干潮時には水道部から潟湖内の地点で若干高くなる傾向にあり、St.7で最も高く0.41mg/Lであった。満潮時にはSt.6で0.59mg/Lと高かった他は、0.05〜0.11?r/Lの範囲であった。NH4-Nは調査開始時と満潮時には奥部で値が高い傾向にあり、干潮時は水道部〜外側のSt.9と10で高く、奥部NO3-Nはいずれの調査時もSt.2とSt.9で高い傾向にあり、特に調査開始時の値が高かった(197.6、319.3μg/L)。これはNO3-N濃度の高い河川水の影響によるものとNO2-Nの値は潟湖北部〜外側にかけて高い傾向にあり、干潮時の奥部のSt.7では<0.1μg/Lと最も低かった。DINでみると、調査開始時と干潮時では潟湖北部〜外側にかけて高く、干潮時に潟湖内の地点で低い傾向がみられた。