3] 付着藻類
現地調査の結果によると付着藻類は潟湖内にほぼ一様に分布していた。そこで、澪筋等の水深の深い部分を除いた面積を付着藻類の分布面積とし、採集調査で得られた単位面積当たりの平均現存量を乗じることによって湖内全体での現存量を求めた。
(2) 冬季(ヒトエグサ)
ヒトエグサの現存量については、航空写真を基にノリヒビの分布状況を把握し、ヒトエグサの採集調査から得られた一網当たりの現存量を乗じることにより、潟湖内の現存量を求めた。
3) 松川浦における物質収支
現場調査による潟湖内の水質、河川からの流入負荷量をもとに、松川浦における調査期間内(約半日)の物質収支を試算した。収支計算の基本式を以下に示す(Matsukawa and Sasaki, 1986)。
ΔCV=Q+A+P
ΔCV:一定時間内の潟湖内の物質現存量の変化量
Q:河川流入負荷量
A:移流に伴う流出入量
P:生物の取り込み、沈降、溶出による生成・消失量
4) 松川浦における水質浄化機能
松川浦における植物の水質浄化への寄与について評価するため、当海域の主要植物であるアマモ、アナアオサについては1)〜3)の結果から、付着藻類については既往の文献値から栄養塩取り込み量を算出した。また、昨年度求めたアサリの取り込み量の結果も含め、松川浦全体における水質浄化機能の考察を行った。
5) 漁獲による物質の取り上げ量
松川浦で漁獲されるアサリ、アナアオサ、ヒトエグサについて、年間の漁獲量および本調査で求めたC、N、Pの含有率等を基に、これらの物質の漁獲による潟湖内からの取り上げ量を求めた。