3.3 脱窒実験
松川浦において、夏季(平成11年7月29日)、秋季(平成11年10月12日)の2回、底泥を採取し、脱窒実験を行った。
1) 実験方法
採泥は、干潮時に250mm内径39mm(外径45mm)のアクリルパイプを底質に突き刺し、直上水と共に底質が少なくとも100mm以上になるように各測点2試料づつ採取した。
採取した試料は、まず直上水をワットマンGF/F付きシリンジでろ過しながら採取し、実験開始時の試料とした。
実験は底質がパイプに入ったままで実施した。直上水が50mmの深さになるように調整した後、断熱材の中にパイプを固定した。家庭用風呂水ポンプを用いて潟湖水を循環させながら6時間静置した。実験中は1時間ごとに水温を測定した。
6時間後、直上水をワットマンGF/F付きシリンジでろ過しながら採取し、開始時のろ水と共に栄養塩を分析した。ゴム栓により底部から底質を持ち上げ直上水を取り除いてから、底質を表面から1cmづつ5センチまでの5層、以下5-7cm、7-10cm層の2層、計7層を採取し、底質分析に供した。
2) 底泥面を通した栄養塩の移動速度の算定
移動速度は次式により算定した。
F={(Ct-Co)・V/a}/t
F:栄養塩の移動速度(単位面積あたり)
Co:実験区における実験開始時の物質濃度
Ct:実験区におけるt分経過後の物質濃度
V:実験水量
a:実験区の面積
t:実験時間
3.4 資料整理
松川浦では、夏季にはアサリが多く漁獲され、また冬季にはヒトエグサの養殖が盛んである。ここでは、平成6〜10年の間に潟湖内で漁獲されたアサリ、ヒトエグサ、アナアオサおよびその他の漁業生物(カキ、ワカメ、コンブ)の漁獲量を整理し、ヒトエグサについては、航空写真を基にノリヒビの分布図を作成した。