日本財団 図書館


(ウ) データの種類と取得・編集

Fig.32に新しい波浪解析・予想システムにおけるデータの流れと処理を示す。

 

090-1.gif

Fig.32 マンマシン解析・予想システムのデータの流れと処理

 

マンマシンによる波浪解析・予想に関連するデータは、波浪および海上風の観測通報値を編集したデコーディングデータ3、数値波浪モデルのGPV(海水データ、数値予報モデルで計算された海上風データを含む)、予報課作成の天気図データ(等圧線、気圧系、地上気象観測値)、衛星による波浪観測データである。マンマシン解析・予想作業により作成された波高GPVおよび波向等の付加情報は、引き続く外洋波浪図作成発信処理、沿岸補正モデル、同発信処理の作業に渡され、これらがこの波浪解析・予想システム全体を形成している。

 

(エ) マンマシンによる波浪解析

波浪の実況解析では。画面上に船舶やブイの波浪観測データと共に、数値波浪モデルの計算結果で得られた波浪のGPVを基にしての等波高線が表示される。このほか数値予報モデルの海上風、数値波浪モデルの周期・波向、地上天気図解析結果、前日の波浪の解析結果および衛星による波高の観測結果が必要に応じて重ねて表示できる。

 

3 電文を翻訳し、計算機処理しやすい形式に変換したもの。このデコーディングデータには、波浪解析・予想作業の結果得られた各船舶の位置における波高の解析値が品質情報とともに書きこまれ、翌日以降の解析で当該船舶データの評価等に利用されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION