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1] 地上・高層の実況天気図と予想天気図

2] 実況波浪図の波浪予想図(波高と波向)

3] メッシュ上の風向風速(実況と予想)

4] メッシュ上の波浪(波高と波向)

5] 船舶気象電報実況および地図上への表示

6] 台風・ハリケーンの実況と予想の表示

7] 診航海解析報告書(速報)

8] ロスト・タイム表

9] バンカーモニタリング

10] デイリーレポート情報

11] 推薦航路情報

12] 航海中の航路表示および気象・海象の実況値と予想値の表示等である。

 

さらにオーダー追加メニューとしては、衛星雲写真、アメダス資料、各地天気予報、注意報・警報、海流実況値、海水・流氷実況等、幅広い出力表示が可能である。

このような連絡を行った後で、新しい気象データが得られると、これを評価し、予報を変更すべきかどうかを判定する。予報が大幅に変更される場合には、その変更の影響を受ける船舶が調査され、必要に応じて予報および推薦航路が連絡される。さらに、新しい位置報告が行われるごとに自動的にコンピューター・プログラムによって確認され、船舶が推薦航路を採用しているかどうかが調査される。船舶が大幅にその航路から外れている場合には、ルート・アナリストに警報が発せられ、新しい予報および推薦航路が連絡される。また、船舶が悪天候に遭遇しているという連絡を受けた場合には、ルート・アナリストが当該船舶に最後に連絡した予報を検討し、その状況が予報に折り込み済みであるかどうかを確認し、必要な場合には更新、された予報が連絡される。

なお、このようなサービスを行う際に、船長は、ファックス等により天気図を入手しており、現在の天気状況および24時間〜36時間を対象とする短期予報が提供されていると想定されている。したがって、ルート・アナリストは、通常、この範囲を越えた期間についての気象情報を船長に提供することを主眼としている。また、船長はそのファックス等による天気図を船舶の現在の位置により選択した一つの機関から受信するものである(例えば、東大平洋の場合は米国気象庁(NWS)、西太平洋の場合は日本国気象庁(JMA))。

WRS会社では複数の情報源からの数値気象予報(NWP)データを使用し、その後、最も信頼性の高い予報と判断されたものを使う。そのため、WRS会社から連絡された予報がファックス等による天気図の予報と矛盾している場合がある。

 

 

 

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