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1] 少なくとも最初の3〜4日間航海に影響することが予想される主要な気圧系の発達および移動についての詳細な概況と説明

2] 航海中遭遇するであろうと予測される主要な低気圧の経路および継続的な荒天域の長期的な概況

3] 推薦航路およびその理由並びに推薦航路に沿った場合の目的地までの概略の距離および航海時間

4] 推薦航路で少なくとも最初の3〜4日間に予測される風および波の詳細な説明

5] 関係する海洋情報

例)最新の黒潮、メキシコ湾流の中心の位置または流氷、氷山などの位置

6] 実際の出港時刻と船長の意図する航路等を連絡する旨の要請

7] その他(到着予想時刻、予想航海速力、鮭鱒漁業操業図等)

 

船長の意図している航路が連絡され、しかもそれが推薦航路とは大幅に異なるものである場合、推薦された航路と船長の意図した航路との比較を追加する場合がある。

船長が最初の予報と推薦航路を検討した後、推薦がなされた理由を理解できない場合、あるいはその特定航海についてその推薦が適切でないと思われる場合は、船長は直接WRS会社に問い合わせを行うことになる。

ルート・アナリストは船長に納得してもらうよう説明を加えるか、あるいは船長から連絡を受けた新たな情報に基づいて新しい推薦航路を提供することになる。

WRのメリットを最大限に達成するために、船長がWRSの能力を信頼することが重要であり、また、ルート・アナリストは代替ルートを適切に評価するために必要な船舶および貨物についてのすべての情報および知識を持っていることが重要である。

 

(イ) 航海中

・航海中の船位確認

定期的に世界気象機関(WMO: World Meteorological Organization)に対し船舶気象通報を行う船舶は、通常、その位置を直接WRS会社に連絡する必要はない。WMOデータ回線は当該船舶によって行われる観測結果を得るためにWRS会社のコンピューターによりモニターされている。位置および気象データは自動的に抽出され、船舶の航海ファイルに入力され、船舶の今後の位置を推定するために使用されている。

WMO船舶気象通報を行わない船舶は2日ごとに正午位置、進路、船速、風、波浪、船の状態等をWRS会社に連絡する。

 

 

 

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