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SFCについては、SR研究資料により回帰式を作成(1970年から1985年まで150g/PShから120g/PShに減少、それ以降は120g/PSHで一定)と仮定した。

 

荷物輸送に消費されるエネルギー総量(kcal)=ε*有効な仕事量(ton*km)

 

満載航海速力時の仕事量を(トンキロ)をかけることで、一日あたりのエネルギー消費量を算出し、船舶明細書の燃料消費量と比較した。算出結果をFig.7に示す。理論上の燃料消費量と、船舶明細書における燃料消費量は、傾き、相関係数ともに良好な直線関係を示しており、船舶明細書の燃料消費量を用いることは、その時代の船型ごとの代表性を有すると考えてよいと考えられた。

 

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Fig.7 原油タンカーにおける理論上の燃費と船舶明細書の燃費の比較

 

船舶明細書の燃料消費量を、各建造年代で整理平均しプロットした結果をFig.8に示した。明細書に記載の燃料消費量は、新造時(試験航海時)の最大航海速度時のものであり、各船舶により航海速度は異なる。以下の式を用いて同一の速度での燃料消費量に揃えた。

 

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FUEL:今回設定した航海速度時の燃料消費量(t/day)

FUEL0:船舶明細書記載の燃料消費量(t/day)

SPD:今回設定した航海速度(knt)

SPD0:船舶明細書記載の満載航海速力(knt)

β:定数(船種により異なる。タンカー:1.87、鉄鉱石船・石炭船:1.64)

 

 

 

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