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3.1.2 燃料消費率に関する調査

 

前節で分解した各カテゴリー(ij)毎に、日当たりの燃料消費率Cijを推定できれば、平均航行日数と乗じて合計することで、総燃料消費量が算出される。ある速度設定下における各カテゴリーごとの燃料消費量は、平均積み荷率、シーマージンおよび船体および機関の経年劣化などの影響を受けることが予想される。

当初計画では船舶の実燃料消費量については、アンケート調査により実態を把握することを予定していたが、諸般の事情により大規模なアンケート実施は困難であることが判明した。

そこで、船舶明細書に記載の試験航海時の燃料消費量を用いることでまず概算を行い、精度について問題が生じた場合に今後追加調査をおこなうこととした。

 

(1) タンカーにおける燃料消費量に関する調査

船舶明細書に燃料消費量の記載のあるタンカーの数をtable 21に示した。

 

table 21 燃料消費量を算定したサンプル数

024-1.gif

「-」はその船型のタンカーが存在しないことを示す。

 

また、船舶明細書に記載の燃料消費量の信頼性を検証するために、理論上の燃料消費量とカタログスペックの燃料消費量との比較を行った。

024-2.gif

 

 

 

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