タンカーで作成したモデルと同様に、コンテナ船の船型区分をi、建造年代をjとすると、コンテナ船による年間輸送総量TR(TEU-mile/year)は次の式で表現できる。タンカーと異なる点は、バラスト状態での航行を0としている点である。
ただし、
trij:カテゴリーi,jのコンテナ輸送量(TEU-mile/year)
Kij:カテゴリーi,Jの平均的なTEU積載能量(TEU/隻)
Sij:同 隻数
Xij:同 年間航海日数(day/year)
αij:同 航海日数に占める積荷航海の割合(1)
vij:同 積荷航海時の平均運航速度(mile/day)
平均的な消席率を、アジア-北米-欧州間の3大航路において80%、他の短期航路のもので60%と仮定し、他の船舶と同様に平均的な年間航海日数を算出した。平均航行日数は、約251日/年/隻と推定される。
地域ごとに見ると、大阪商船三井の資料によれば極東-北米航路に就航する定期コンテナ船の隻数および最大積載TEUは、それぞれ349隻、1,075千TEUと集計されている。一方、table.13に示されたTEU-mileを運搬するために必要なコンテナ船は、それぞれ743隻、865千TEUと推計されており、推定はほぼ妥当であると考えられた。