日本財団 図書館


タンカーで作成したモデルと同様に、コンテナ船の船型区分をi、建造年代をjとすると、コンテナ船による年間輸送総量TR(TEU-mile/year)は次の式で表現できる。タンカーと異なる点は、バラスト状態での航行を0としている点である。

021-1.gif

ただし、

trij:カテゴリーi,jのコンテナ輸送量(TEU-mile/year)

Kij:カテゴリーi,Jの平均的なTEU積載能量(TEU/隻)

Sij:同 隻数

Xij:同 年間航海日数(day/year)

αij:同 航海日数に占める積荷航海の割合(1)

vij:同 積荷航海時の平均運航速度(mile/day)

 

平均的な消席率を、アジア-北米-欧州間の3大航路において80%、他の短期航路のもので60%と仮定し、他の船舶と同様に平均的な年間航海日数を算出した。平均航行日数は、約251日/年/隻と推定される。

地域ごとに見ると、大阪商船三井の資料によれば極東-北米航路に就航する定期コンテナ船の隻数および最大積載TEUは、それぞれ349隻、1,075千TEUと集計されている。一方、table.13に示されたTEU-mileを運搬するために必要なコンテナ船は、それぞれ743隻、865千TEUと推計されており、推定はほぼ妥当であると考えられた。

 

table 15 1隻あたりの最大輸送可能量(TEU/隻)

021-2.gif

日本船舶明細書より求めた平均のDWTより各カテゴリーごとの最大搭載TEUを推定した。

「-」はその船型のコンテナが存在しないことを示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION