table 5 TANKER SIZE AND AGE DISTRIBUTION.
10万DWT以上の大型タンカーではDWTの9割、小型タンカーではDWTの8割が油槽の大きさと仮定し、各カテゴリーの平均DWTよりタンカーの平均的な輸送可能量として設定した。「-」はその船型のタンカーが存在しないことを示す。
タンカー全体での理論上の輸送可能重量トン(油槽の合計トン)は、約269×106トンであり、輸送距離を無視すればtable 4に示した原油輸送総量1,534×106トンを、各タンカーが平均5.7航海/年で運んでいることになる。輸送距離についても考慮し、各カテゴリーの運航速度をtable 7と仮定し、全てのタンカーが一律に原油輸送に携わった場合の輸送トンマイルの内訳は、table 8に示すとおりである。トンマイルベースの輸送量で見た場合、船齢別には1978年までに建造された旧型タンカーが、船型別には、20万〜32万DWTのVLCCタンカーが輸送量のうち大きな割合を占めていることがわかる。
往航、復航を合計した年間の航海日数は205日と推定されているが、次節で述べるように、特に小型タンカーについては、内航や重油など他の石油製品輸送に従事している可能性がある。