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table 2に示した船舶からの排出量と陸上からの排出量の比較をtable 3に示した。全世界の発生量は、オークリッジ研究所の検討値であり、バンカーオイル消費に伴うCO2排出量を含む値である。表に示すとおり船舶由来の発生量は2.2%、うちバンカーオイルは1.5%程度であり、後者はフランス一国から排出されるCO2発生量にほぼ相当すると推定された。

 

table 3 世界におけるCO2発生量の比較

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SO財団平成11年調査による、数値は1995年のもの、各国の数値はIPCC提出のもの。

全地球の排出量は米国オークリッジ研究所二酸化炭素情報解析センターのもの。

 

近年のバンカー払い出し量の推移についてFig.1、Fig.2、Fig.3に示した。OECD諸国からの払い出し量は全体量として微増傾向にあり、同時に日本国からの払い出し量も増加傾向にある。また、Fig.3の非OECD諸国の払い出し量で見ると、シンガポール、UAEなど、主要な払い出し国(=UNFCCC非締結国)で、OECD諸国全体の伸びを上回る伸びを示していることがわかる。

 

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Energy Statistics of OECD Countries(OECD/IEA)より作成

Fig.1 OECD諸国における船舶による燃料消費量の年変化

 

 

 

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