(2) CO2排出量算定方法
燃料消費量から算定されるCO2排出量は、各国からのバンカー払い出し量から計算される。しかし、バンカー払い出し量は、その積み出し地と実際に消費される航路が必ずしも一致しない。そのため、払い出し量より算定されるCO2排出量も、地域毎の排出量と必ずしも一致しない。将来において、CO2排出量の評価や管理を行うためには、海域(=航路)別の排出量および船種別の排出割合を、把握する必要がある。現在、貨物の輸出入量は統計値として各国において集計がされており、正確に把握しやすい統計量であることから、地域毎・船種毎の燃料消費量の算定方法についてはFig.4に示すように実際の運航に基づくトンマイルベースの排出量が有効であると考えた。