・NEPTUNEの緒言は以下の通りである。リアルタイムモニタリングは、極めて重要なことである。しかしながら、サンプリングを細かくすると、データ量が膨大になるのでむやみには増やせない。
・Tectonic plate scaleの計測
・多大な電力を要す(100kW)
・バンド幅:G bit/sec
・リアルタイムデータリターン/コントロール
・高信頼性、20〜30年の寿命
・プロジェクト経費は150百万ドル(150億円)である。
引き続き、Polar Science CenterのJames H.Morison教授が研究の紹介を行った。
ちょうどこの日(12月7日(火))のNew York Timeの科学欄に、"Arctic Thawing May Jolt Sea's Climate Belt-Fresh water flow may hold a key In grovel warming-"という記事が出たところであった。大洋の1000年にわたる循環をつきとめたとのことであった。
ワシントン大学では、3つのAUV(EUV)を開発してきた。ミーティング終了後にVM(Virtual Mooring Glider)の見学を行った。
・第1のものは約10kgの小型のものである。Woods Holeとの共同開発で、小型でよく働き操作しやすいのが特徴である。温度計測がメインであり、温度のフラクチュエーションから熱流束(Heat flax)を算出するものである。
・第2のものは約30kgで、マイクロ導伝度計測メータ、温度センサ、およびソナーを搭載している。
・最近のもの(VM)は、上下運動を行うタイプのものである。バッテリを前後させることにより、バランスをとることができる。
KESS Observing ArrayプロジェクトのPhase IIを、ワシントン大学、Wood Hole、Hawaii大学、JAMSTECで行っている。日本の担当は、高沢氏、島田氏である。
海洋関係の研究予算体系について説明をうけた。
・NOAA:Operationを行うところであり、Research Instituteとは言えない。衛星運用と気象が本務である。JAMSTECと似ている。モニターなどの開発を行っている。
・NSF:基礎研究のファンドである。
・UPA:昔のDARPAであり、応用研究とミリタリーの研究を行っている。MITのロボットはこのファンドで研究を行っている。
・また、National Ocean Partnership Project(NOPP)が、3年前に決まった。非常にハイレベルの会合である。年間20百万ドルの資金をにぎっている。