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2.7 NOAA,Pacific Marine Environmental Laboratoly

 

(1) 訪問先

 

Dr.Steve Hammond

The Pacific Marine Environmental Laboratory,NOAA Western Regional

Center,PMEL R/E/PM,7600 Sand Point Way N.E.,Seattle,WA 98115-0070

tel:+1-206-526-6239

fax:+1-206-526-6815

e-mail: hammond@server.pmel.noaa.gov

 

(2) 訪問目的

 

・太平洋沿岸の海洋環境研究の現状についてヒアリングを行うことを目的とした。

我が国との協力関係についても意見交換した。

 

(3) 訪問結果

 

PMELのディレクターであるE.N.Benard氏から、将来の方向性などに関して、以下のコメントがあった。

・「気候変動」に高い関心をもっている。将来的にも重要と認識している。

・磁気計測を黒潮の観測に応用してみたい(提案1)。

・津波の観測については、ケーブルや衛星を利用したシステムを設けてはどうか(提案2)。現在のシステムでは、1分以内の「音響検知→衛星→地上」の通信システムが完成している。

・音響技術は、ケーブルがなくでどこでも計測することができるので、重要性は増すであろう。

・PMELのブイシステムは、1基1百千ドル(約1000万円)である。

・21世紀の最大の課題は人口増加であろう。人口が増加、人間が海に近づけば近づく程、海の脅威が問題である。津波や気候変動のモニターは極めて需要である。

・不思議に思うが、海洋に関しては大規模な国際協力プロジェクトが多い。今後なんとかして協力してやっていきたい。

 

引き続き、Dr.NancyがPMELの活動をプロジェクタを用いて説明した。主なポイントは以下の通りである。

・PMEL-5 Year Plan: 1996-2001に長期計画が示されている。

・PMELはスタッフ数170名で、50百万ドルの予算をもっている。なお、この地区には1000人(他の研究所を含む)がいる。現在40のプロジェクトを実施している。

 

 

 

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