・PMELのブイシステムは、1基1百千ドル(約1000万円)である。
・21世紀の最大の課題は人口増加であろう。人口が増加、人間が海に近づけば近づく程、海の脅威が問題である。津波や気候変動のモニターは極めて需要である。
・不思議に思うが、海洋に関しては大規模な国際協力プロジェクトが少ない。今後なんとかして協力してやっていきたい。
4.3.8 Scripps Institution of Oceanography
Scripps Institute of Oceanographyは、カリフォルニア大学サンディエゴ校の一部で、地球物理および惑星科学研究所、海洋資源研究施設およびカリフォルニア宇宙研究所施設を伴う、海洋科学における、研究、院生のトレーニング、一般へのサービスを行う機関である。研究領域:地質学、構造地質学、体積学、水力学、微小古生物学、岩石学、地球化学、海洋音響学、宇宙化学、大気-海洋相互作用、地球的大気およびその変化、分類学、生理学、神経生理学、個体群構造とそのダイナミクス、動物行動、生物化学、光生物学と生態学などの研究を行っている。研究者は285名、院生が190名、その他のスタッフが750名である。
Roger氏の主なコメントは以下の通りである。
・産業界(Industry)との協力も重視している。造船海運だけではなく、全産業を視野に入れている。
・国連や日本との協力は重視しており、フレームワーク(Frame Work)と位置づけている。
・21世紀においても、「情報」は重要であり、リアルタイムのデータ収得は不可欠である。
・海の知識をアカデミックな世界からインダストリーに拡げたい。国際化も重要である。
・「情報」をもつためにはObservationが重要であり、Large Atmosphere Systemを行っている。
・Aircraftのジェット気流情報の交換のような情報の集積システムがあればよい。
4.3.9 SPAWAR Systems Center San Diego
まずはじめに、R.L.Wernli氏がSPAWARの概要を説明した。
・SPAWARは、Space and Naval Welfare System Commandの略であり、Systems Centerをはじめとして、3つの部門からなる。サンティエゴ地区には約3000名が在籍している。このうち、1781名がサイエンス&エンジニア、391名がテクニシャンである。Ocean System Division(D74)には、150名の研究者がいる。