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5)関西国際空港(藻場)

 

【生息場創出において重点を置いている事項】

1]生息場内部の環境条件の設定

海藻類に必要な光量が確保される水深帯に設定した。

3]周辺環境・他の生息場との関連

河川水と、潮汐に伴って流入する外洋系水がぶつかる境界に位置していたことが、海藻類の繁茂につながった。

 

関西国際空港の人工島周辺は魚礁効果を期待した緩傾斜石積み護岸として整備されている。魚礁効果を高めるためには藻場を造成することが有効であるが、この事例では海藻類の生育に必要な光量が確保される水深帯(水深6〜7m)に水平な小段を設けたことが、海藻類の生育場の拡大につながった(図-3.2.8)。また、人工島が淀川の河川水と、外洋系水の境界に位置していたことも、海藻類の繁茂に適していたと考えられている(港湾環境創造研究会、1997)。完成後、人工島周辺には多数の魚介類の生息が認められるようになり、大阪湾における重要な生物生産の場となりつつある((財)港湾空間高度化センター、1998b)。

 

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図-3.2.8 関西国際空港の緩傾斜石積み護岸((財)港湾空間高度化センター、1998b)

 

 

 

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