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図-3.1.1 覆砂による溶出速度の経時変化(干山、1998)

 

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図-3.1.2 覆砂区域内外の底生生物相の多様性の比較(施工S.62.6)(潮崎、1998)

 

覆砂による環境改善のメカニズムを模式的に図-3.1.3に示し、改善される内容と技術の長所、問題点、課題を以下に整理した。

■改善内容

・溶出の抑制によって底泥中の物質が水中に回帰することを防ぐ(水中の栄養塩量の削減)。

・有機物の分解による底層の酸素消費を軽減する(底層水のDO低下の抑制)。

■改善技術としての長所

・即効性が高い。

・底生生物の生息環境向上に寄与するため、生息量の増大、種組成の多様化を促進する。

・水質に対する改善効果は予測可能(数値シミュレーション等)。

■問題点・課題

・海域によっては効果が持続せず、数年後にはもとの状態に戻ってしまう。

 

 

 

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