覆砂による環境改善のメカニズムを模式的に図-3.1.3に示し、改善される内容と技術の長所、問題点、課題を以下に整理した。
■改善内容
・溶出の抑制によって底泥中の物質が水中に回帰することを防ぐ(水中の栄養塩量の削減)。
・有機物の分解による底層の酸素消費を軽減する(底層水のDO低下の抑制)。
■改善技術としての長所
・即効性が高い。
・底生生物の生息環境向上に寄与するため、生息量の増大、種組成の多様化を促進する。
・水質に対する改善効果は予測可能(数値シミュレーション等)。
■問題点・課題
・海域によっては効果が持続せず、数年後にはもとの状態に戻ってしまう。