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2)代表4海湾における干潟・浅場の状態

沿岸海域に存在する干潟・浅場は、豊富で多様な生物が生息する場であり、生物による栄養物質の取り込み作用等による「浄化−生産機能」により、陸域からの負荷を浄化する役割を果たしてきた。しかし、大都市を背後に抱える沿岸海域では埋立てによって多くの干潟・浅場が消失している。

ここでは、代表的な閉鎖性海湾である東京湾、伊勢・三河湾、大阪湾、有明海を対象に、干潟の分布状況(図-2.2.3)と経年変化を把握した。次いで、各海湾の代表的な干潟を抽出し既往知見に基づき浄化量を試算し、底生生物相と環境の関係を検討した。それぞれの検討結果の概略を以下に示す。

 

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日本海洋学会沿岸海洋研究部会編、1985、 関西国際空港株式会社、1998、 環境庁、1998aより作成

図-2.2.3 代表4海湾の干潟の位置

 

 

 

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