図5.2.4は、後行電流と後行溶接の開先深さをパラメータとしてスラグ巻込み発生の有無を調査した結果である。これよりスラグ巻込みが発生しない領域にて溶接する必要があるが、後行溶接時の開先深さは先行電極の電流値で決まるため、先行の電流値をなるべく高くして、後行溶接の開先深さを浅くすることが望ましい。そこで先行電流を450Aとして(板厚19mmの場合、後行の開先深さは約7mmとなる)、板厚ごとにスラグ巻き込みの発生しない領域で後行電流を選定した。
図5.2.4 後行溶融池形成における影響
前ページ 目次へ 次ページ