つまり図4.3.2に示すように、台車が後退から前進に変化した場合(例えば溶接台車の位置合わせが完了して溶接を開始した直後)は最大180度回転し自在輪は図4.3.3のような軌跡を描き、溶接線方向と台車進行方向をずらす原因となる。キャスター位置が最終位置になるまでに約1600mm程度の走行距離が必要であり、水平面では平均3mmずれることが実験の結果判明した。
また、走行面の凹凸によっては、駆動輪が大きくずれることもあり、4.2.2項で詳しく述べたように、倣い機構の大幅改善を実施し、多少の台車位置ずれに対しても十分な倣い精度を確保できる方式とした。