4.2.4 アーク光の遮蔽
第1段階で開発したレーザセンサでは、アーク光によって誤作動を招くケースがあった。これは、溶接アークの発生に伴う強いアーク光が物体に反射しレーザセンサの受光部に入射して、レーザセンサがこのアーク光を検知するために起こるものである。
第2段階の開発でもギャップ、目違い等を検出するためにレーザセンサを使用しており、このレーザセンサの誤作動を防止するための対策を検討した。
レーザセンサの誤作動防止用として、レーザの波長を優先的に透過するバンドパスフィルターの使用を検討したがアーク光自体もレーザの波長域を有しており有効な効果は認められなかった。またフィルターを用いることでレーザの光量が低下し、誤作動を招く場合があるためバンドパスフィルターの使用を見送り、アーク光カット用保護板の使用を検討した。保護板の概要を図4.2.15に示す。