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表B-3 氷強度による係数

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理解を容易にするために、氷況とIce Indexの例題を以下に示す。

氷況例

氷厚 : 1m(MFY)

一年氷密接度 : 6

多年氷密接度 : 1

リッジセール高さ : 0.5m

リッジ密度 : 20/km

月平均温度 : -5℃

アイスクラス : Type A

 

計算例

IA=1×6+1×(-3.5)×1+2×(10-6-1)=8.5

Cr=0.5×20/5=2.0

IB=-2×2.0/10×(6+1)=-2.8

IC=0×6+0×1=0.0

I=IA+IB+IC=8.5-2.8+0.0=5.7

 

次に各船型についてIce Indexと船速の関係を求める。AARIが提供した各セグメント/年/月別の全ての組合わせに対して計算すると膨大な時間を要することからAARIが提供したデータを適当に組合わせ、その組み合わせたデータに対してNEWSIM2のコードにより船速を求めることにした。先ず、表B-1に示したシミュレーションに用いる環境データのパラメーター2,3,7,14,16の最小、平均、最大値を求め、その組合わせによりIce Indexの発現する範囲をカバーすることにした。最小値=平均値-標準偏差、最大値=平均値+標準偏差として求めた。表B-4にその値を示す。従って、5個のパラメーターに対して35=243個のIce Indexの組合わせが出来るが、その中から有意な組合わせに対してNEWSIM2により船速を計算し、Ice Indexに対する船速を求めた。氷盤サイズは平均値を用いることにした。アイスクラスとしては、商船はType Aとし、ArctikaはCAC1とした。氷海航行する船舶は密接度が高い場合、風、潮流により発生する氷圧力(Ice Compression)により著しく速度が低下したり航行不能になることがある。従って、この影響係数として船の平行部の長さに応じて表B-5に示すCcoを乗ずることにした。また氷海航行する場合、常に操船者は氷況の穏やかな所や開水中を航行する習慣がある。

 

 

 

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