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針路の操船影響として表B-6の係数Cmaを乗じた。氷密接度が高くなる程針路が変え難いことから、密接度が高い程ペナルティを大きくした。2階級毎のIce Indexとして船速を整理した。船速はある階級のIce Indexに対してバラツキを示すが、そのバラツキを5段階の確率分布として整理することにした。3船型及びArctikaの結果を図B-6に示す。あるIce Indexに対して複数の氷況が存在する訳であるから、あるIce Indexの階級に対して、船速はある範囲での分布を示すことになる。

 

表B-4 氷況パラメーターの最大値と最小値

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表B-5 氷圧力の修正係数

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表B-6 操船影響による係数

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図B-6 Ice Indexと船速の関係

 

表B-1から表B-3に示した、各海域の平均値を用いTYPE A商船のIce Indexを海域別、月別に求めた。図4.4-9の砕氷船のエスコート日数とIce Indexは同じ傾向を示すことが解る。また東シベリア海は多年氷が存在する割合が高く、最も氷況の厳しい海域であること、ラプテフ海は、冬期は沿岸定着氷が発達するために、南航路の方が、氷況は厳しいことが定量的に理解できる。

 

 

 

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